ハーズバーグの2要因理論、すなわち動機づけ衛生理論について問うています。
他の職務満足感に関する理論の概念も入ってきていますので、きちんと弁別できていることが求められますね。
ハーズバーグの2要因理論、すなわち動機づけ衛生理論について問うています。
他の職務満足感に関する理論の概念も入ってきていますので、きちんと弁別できていることが求められますね。
睡眠薬の副作用と他の薬剤による副作用の弁別が求められる問題です。
解説の内容はほぼ医学書院から出版されている「臨床精神薬理ハンドブック」からの引用です。
薬理に関しては、この書籍が個人的には一番使いやすいです。
神経性やせ症/神経性無食欲症と思われる事例に対する「公認心理師の支援」を見分ける問題です。
こうした問題を解いていて思うのは、症状をどのように見なして関わるのかは資格試験であっても大切だろうということです。
クライエントの症状も心理療法の技法もグラデーションで自分の内に落とし込んでおくことが大切ですね。
専門職連携に関する問題です。
公認心理師は一芸に秀でるよりも、汎用性の高い(≒色んなことができる)ことが求められています。
そうした「いろんなことができる」中でも、特に重視されているのが多職種連携の力ですね。
アルツハイマー型認知症に関する理解を問う内容になっています。
各型の認知症については、これまでも何度も出題されていますから、繰り返し見直して覚えるようにしましょう。
BPSDなど、過去問で出題された内容がそのまま活用できますね。
介護保険適用サービスを選択する問題です。
誤りの選択肢も何かしらに基づいて行われているので、それも含めて覚えておくことが重要になります。
個人的には、こういう問題は幅広い理解が必要なので大変だろうと思います。
犯罪被害者を支援する制度はさまざまあります。
犯罪被害者保護法、犯罪被害者給付金支給法、更生保護法などです(本問では総合法律支援法もちょっと関わってきますね)。
きちんと「被害者支援制度」という枠組みでまとめて把握しておくようにしましょう。
自殺のリスクアセスメントに関する問題です。
具体的にどのような点について尋ねると、自殺リスクの高低を判断することができるかを知っておくことが大切です。
事例の内容を読まなくても正答を選ぶことはできそうな問題でしたね。
管理監督者に対する研修内容に関する問題です。
正誤判断はそれほど難しい問題ではないですね。
「心理専門職」の立場と「管理監督者」の立場の両方から、不適切な選択肢について述べることが大切です。
糖尿病の特徴や治療法に関する問題になっています。
糖尿病に関しては過去に何度も出題されていますから、しっかりと勉強しておく必要がある領域です。
また、「何度も出ている」ということは「過去問の範囲を超えて勉強しておくことが大切な領域である」と捉えることが重要ですよ。
法務少年支援センターに関する問題です。
地域の援助資源の一つですから、その役割をしっかりと理解しておきましょう。
ブループリントにも「少年鑑別所」の項目があり、そこに含まれる内容と言えそうですね。
本問では「公認心理師を養成するための実習で~」という状況の指定はありますが、解くために必要なのは「カウンセリングで起こる種々の出来事をどう捉え、対応するか」というより広範な理解だと思います。
こうした公認心理師養成に関する問題は初出ですね。
初心者に起こりそうな問題も含めて述べていきましょう。
甲状腺機能低下症に関する問題です。
甲状腺機能に問題が起こった場合、どのような反応が現れるかをまとめて覚えておくと良いでしょう。
甲状腺ホルモンの働きを把握しておくことが大切な問題と言えます。
心の理論に関する問題です。
心の理論の内容自体を知っていることはもちろんですが、その研究の経緯を知っておかないと解きにくい問題となっています。
かなり細かいところが出ている印象ですね(専門の方からすれば易しいのでしょうが)。
知覚や意識に関する問題とされていますが、正誤判断には精神医学的な知識が必要になります。
共感覚については、臨床のトレーニングとも絡めて覚えておいて損はないだろうと思います。
こういうトレーニング、今の臨床教育ではあまりやっていないのかもしれませんが…。
合理的配慮に関する問題です。
頻出の問題と言ってよさそうですから、障害者基本法をはじめ、各法律や各省庁の見解もしっかりと理解しておくようにしましょう。
本問の内容自体はそこまで難易度が高いものではないと思います。
学校保健安全法と同法施行規則に関する問題です。
この問題文、個人的には結構衝撃でした。
これまで「施行規則」という表現が問題文になくても、施行規則からも当たり前のように出題されていました。
このように、きちんと「○○法」と「○○法施行規則」を分けて出題してくれると、解く方としても解説する側としても助かります。
高齢者の犯罪に関する問題です。
犯罪白書をもとに解いていくことになります。
ちなみに2020年の試験に、2018年の資料に基づいた問題が出題されたということになりますから、今後は直近3年くらいの資料を把握しておくと良いのかもしれません。
精神保健福祉法の内容ですが、ほとんどの選択肢が条項通りの記載になっています。
精神障害やその疑いのために、措置入院が必要になってくる状況があります。
本問では、その前段階である「通報」について集中的に問うてきています。
高齢者虐待防止法に関する問題です。
そこまで難しい内容ではありませんが、細かいところで迷いが生じるかもしれません。
その迷いが本番では普段ならしないミスを誘いますから、確かな知識をもって解くことができるようにしておきましょう。
もう定番と言ってもよいでしょう、向精神薬の副作用に関する問題です。
まだたった3回(追加試験もあるから4回)の試験で傾向も何もありませんが「毎回必ず出ているテーマ」、つまり頻出です。
内容がいくら難しくても「この辺が出る」とわかっていれば対処できるはずですから、試験勉強をされる方は、しっかりと準備しておくようにしましょうね。
ガードナーの多重知能理論に関する問題です。
こちらはブループリントにもバッチリ記載のある項目ですね。
公認心理師試験では、知能に関してはビネーから最近の理論まで幅広く出題されている印象がありますね。
キットウッドのパーソンセンタード・ケアに関する問題です。
「パーソンセンタード」という表現から、ロジャーズのクライエント中心療法が浮かぶ人も多いでしょう。
パーソンセンタード・ケアはロジャーズの考え方に近く、援助的人間関係を大切にするという考え方が基底があります。
セクシュアル・ハラスメントに関する法的な理解を問うている問題です。
半分はパワーハラスメントの内容になっていましたね。
いずれも、具体的な内容に関しては各法律で定められた「指針」に示されています。
パーソナリティ検査というよりも、質問紙を作成するときに必要な統計的知識について問われています。
各概念に関する基本的な理解を問うてはいますが、学ぶ上では理論的にも理解するよう努めると良いでしょう。
問52はDSM-5の診断基準について問われています。
ここで示されているのはあくまでも「症状」ですから、他の疾患でも生じ得るものばかりです。
障害名が違っても同じ症状を有することもありますから、その辺で混乱しないようにしたいですね(ただし、障害名が違えは同じ症状だとしても、実際に目の前にした時のニュアンスはずいぶん違うものです)。
心理療法の枠組みや手続きに関する問題になっています。
法律も多少絡んでは来ますが、重要なのはそれよりも心理療法で定められているさまざまな事柄に関する根本的な理解です。
現時点で言えそうなことをまとめて解説してみました。