臨床心理士 ロールシャッハ:H7-45

2019年12月20日金曜日

珍しく選択肢の一つがロールシャッハに関する問題、というタイプの設問でした。
解説が楽ですね。
本問ではDの「ロールシャッハ・テスト」に関連する用語を選択することになっています。
問題自体も簡単なので、受験生は解けるようにしておきたいところですね。

用語を並べていくと以下の通りです。
P.障害優位型
Q.常識性
R.臨床的妥当性
S.誤謬率
T.実験的補償像
これらの用語のうち「ロールシャッハテスト」と関連が深いのはどれか?を問うています。

ロールシャッハにおいて常識性を見る指標としてP反応、形態水準などがあります。


P反応

平均数は少なくとも4で、一般には5あるいはそれ以上のPが見られます。
Pの存在は、適度の公共性を示す行動を取れるか否かを示します。
ただし、P%が高すぎる場合(40%以上)、あまりに常識的で、紋切り型の思考を示すと見てよいです。
また、Pが少なすぎる場合(P≦3)、社会的協調性に乏しく、ときに著しく内閉的で、正常な対人関係がもち得ない人柄を推定できます。
知的欠陥、極度の不安状態、現実との接触を喪失した精神病などにおいて、Pの減少が顕著です。

エクスナー法での平均数はRによって違います。
Rが16以下なら期待値は4~6個。Rが17~28で、青年以上なら5~7個、12歳未満なら4~7個。
平凡反応からわかるのは、どのような行動が期待され、受け入れられるのかについての手がかりが容易に見つけられるような場面で、明らかに慣習的でありきたりの反応をするかどうかについてです。


形態水準

これはものの見方の公共性、現実吟味の良否、知的水準、自己統制力など人格の重要な機能を捉えるのに、もっとも有効な手がかりとなります。
これを記号化する際の、標準水準±(片口法;エクスナー法のoに相当)があるが、この水準を代表するのがP反応です。
また、それに準ずる比較的頻度の高い反応が、原則としてここに含まれます。
従って、一般成人のプロトコルにおいては、±水準の反応が、全反応の過半数を占める結果となります。
すなわち、この水準の反応は、社会的な常識にそって、思考し行動しうる傾向を示すものであり、適応的で平均的な知的能力を反映するということです。



以上の事柄より、ロールシャッハ・テストで常識性を考察するのは可能と言えます。
よって、Dの「ロールシャッハ・テスト」と関連が深い用語はQの「常識性」となります。

ちなみに、障害優位型は「PFスタディ」、臨床的妥当性は「MMPI」、誤謬率は「内田クレペリン」、実験的補償像は「ソンディ」ですね。
誤謬率は「ごびゅうりつ」と読みます。

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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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