臨床心理士 風景構成法:H13-33B

2019年11月19日火曜日

平成13年問題33は描画法検査に関する問題です。
ここでは風景構成法に特化して解説していきましょう。


B.風景構成法では、標準的には枠を印刷された画用紙を用いる。

こちらは明らかに誤りですね。
風景構成法では…
  • クライエントの目の前で
  • 実施者(カウンセラー)が
  • フリーハンドで
  • サインペンなどを用いて
  • 枠を描くこと
…が重要になります。
それはなぜか?

風景構成法における枠というのは、クライエントに表現を「強いる」という力と、その表現を「守る」という力があります。
枠を描いたからには、その中に描かねばならない、というのが「強いる」という面ですね。
一方で、描かれた表現を枠によって「守っている」という意味もあります。

重要なのは、その守りを「カウンセラーが目の前で描くことで創り出す」という点にあるのです。
クライエントを守るものをカウンセラーが創造するということですから、クライエントを守るのはカウンセラーであるということを暗に示しているという意味もあるわけですね。
そういう意味で、風景構成法はすこぶる心理療法的な手法と言えるでしょう。

これは異論もあると思いますが、私は風景構成法を心理検査として用いるのは好みません。
あくまでも心理療法として用いるべきだと考えていますし、一般的な検査のように、その内容を解釈するということが殊更重要になるものでもないという面も風景構成法には有ります(もちろん解釈も可能ではありますし、カウンセラーはその知識をしっかり把握しておく必要はあるのですが)。

いずれにせよ、本選択肢の内容は風景構成法の基本にして本質的な実施に意味を理解しているかが問われています。
風景構成法の問題であると同時に、それを構成する「枠づけ法」に関する問題とも言えますね。
以上より、本選択肢の内容は誤りと判断できます。

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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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