公認心理師 2019-131

2019年09月30日月曜日

問131は公衆衛生における二次予防の取組を選択する問題です。
一次予防・二次予防・三次予防は比較的わかりやすい概念なので、間違いなく押さえておきましょう。

問131 二次予防の取組として、適切なものを2つ選べ。
①がん検診
②健康教育
③作業療法
④予防接種
⑤人間ドック

公衆衛生における一次予防・二次予防・三次予防という概念は有名なものですが、実はこれ単体での出題は初めてです。
これまで学校における予防(2018-98)、産業領域における予防(2018-29)に関しての出題はありました(意外にも医療における予防の出題はなかった)。



解答のポイント

公衆衛生における一次予防・二次予防・三次予防の概念を把握している。



選択肢の解説


②健康教育
④予防接種

公衆衛生では、予防はその目的から第一次予防、第二次予防、第三次予防の3つのレベルに分けて考えられています。
一次予防とは、生活習慣の改善、健康教育、予防接種などの病にかからないように施す処置や指導のことです
一般的に予防という用語だけで使われるときは一次予防を指すことが多いですね。
この考えを精神医療の分野に取り入れたのがCaplan(1964)です。

精神医療における第一次予防とは、ある一定の集団において、あらゆる種類の精神障害の発生を未然に防ぐこと、すなわち、その集団における精神障害の発生率を低下させることを言います。
この集団とは、地域社会全体のこともあるし、一定の年齢のすべての人々という場合もあるし、ある特定の精神障害に脆弱な集団でもあり得ます。
とにかく、それらの人々に対して障害が発生する以前に何らかの働きかけを行って、その発生を防ぐことが第一次予防です。

以上より、選択肢②および選択肢④は一次予防なので、不適切と判断できます。


①がん検診
⑤人間ドック

二次予防とは、早期発見、早期治療を促して病が重症化しないように行われる処置や指導のことを指します。
各種健康診断などが二次予防に該当します

精神医療における第二次予防の目的は、早期発見と早期治療によって精神障害の罹患期間を短縮し、慢性化を防ぐことです。
第二次予防プログラムの実施において重要なのは、明確な症状を呈していない人々や援助を求めない人々を如何にして早期に発見するかということです。
その方法は、その問題の質や集団によって異なってくるでしょう。

以上より、選択肢①および選択肢⑤が二次予防なので、適切と判断できます。



③作業療法

三次予防とは、治療過程において保健指導やリハビリテーションを行うことにより社会復帰を促したり、再発を防止したりする取り組みのことを指します。

精神医療における第三次予防は、長期の入院生活や精神障害自体によって、生活上何らかの不都合を感じている人を減らすこと、すなわち入院経験のある障害者や自宅療養中の障害者が地域社会の中で効果的に機能できるよう復帰させることを目的としています
よって、その対象は障害に陥ってそのご回復したか現在回復しつつある人を対象にし、そういう対象にリハビリテーションを援助することが第三次予防にあたります

以上より、選択肢③は三次予防なので、不適切と判断できます。

Share /

0 件のコメント

コメントを投稿

About Me

小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

Followers

CONTACT

名前

メール *

メッセージ *

© 公認心理師・臨床心理士の勉強会
designed by templatesZoo