最近は引っ越しやら研修講師やらで忙しく、なかなか更新できないでいました。
今日は当日までに個人的に気をつけていたことを書いていきます。
参考になれば幸いです。
当日の時間を意識した数日を
私は試験当日のタイムスケジュールに合わせて数日前から起きるようにしていました。といっても、当日は緊張やら何やらで起きる時間がずれちゃうんですけどね。
最後までそうやって足掻きたいなと個人的に思ってやっていました。
荷物は別に多くても構わない
意外と受験を前にした人の話題で多いのが「どの程度までの資料を持っていこうか」です。個人的には、もしも見たいときに無くて不安になると思うなら全部持っていきなさい、と助言していました。
分厚い辞書を持っていく人もいるでしょうし、自分で作成した膨大なノートを持っていく人もいるでしょう。
このほとんどは役に立たないものかもしれませんけど、それまでの自分の軌跡でもあり、当日のお守りにもなると思います。
というわけで、当日は荷物は多くなっても良いと思います。
ただ会場まで結構遠い人もいると思いますから、その辺は自分の体力とも相談しながら。
私は自分が間違えたことがあるポイントについては、このブログ内で記事にしていたので、ほとんど身一つで受験しに行きました(というか、幼児がいたのでそのオムツとかで自分の荷物を多く持てなかった)。
ブログにはこういう使い方もあるのだ、と直前になって気がついたのですけど。
受験票を忘れても焦らない
万単位の人が受験するわけですから、当然受験票を忘れるという場合もあるでしょう。他の国家試験では再発行ができるようですから、焦らないことが大切です(公認心理師はわからないですけど、そこまで非人情ではないと思いたい)。
むかし後輩が臨床心理士を受験する際、受験当日に電話がかかってきて「受験票忘れたんですけど、どうしましょう!」と。
内心こちらも焦りましたが、それが伝わってはいけないので「そういうこともよくあるから、スタッフに伝えれば大丈夫だよ」といっておきました(無事合格できたようで何よりです)。
個人的には筆箱を忘れる方が途方に暮れてしまうかもしれません。
近くのコンビニで鉛筆買えば良いだけですけど。
とにかく、最後はなんとかなるものです。
小さなことで自分のペースを乱さないようにしましょう。
体調が悪くても何とかなる
当日のコンディションは誰にもわかりません。ファンデーションのノリが読めないようなものです。
ですから、そんなことはあまり気にしないことです。
それに、多少熱があろうと、咳が出ていようと、試験が始まってしまえば興奮状態であるため、そういうことはあまり気になりません。
きちんと身体は大事な場面では我慢してくれるようにできています。
そのツケは後で払うことになりますが、試験終了後ですから良しとしましょう。
甘いものを食べる
問題を解くと脳が糖分を欲します。リスのようにほっぺたに飴を隠し持って臨むのもアリでしょう。
見つかったら怒られるかもしれませんけど(実践は自己責任でどうぞ)。
お昼休憩でも意識して甘いものを取るように私はしていました。
わからない問題があってもめげない
わからない問題はあって当然です。なのでわからない問題があっても、怒ったり、泣いたり、自棄にならないようにしましょう。
特に最初の数問でわからないからといってめげてはいけません。
出題する側からすれば、最初の数問で混乱させようとするということはよくあることです(そして、その程度でバランスを崩されては困りますね)。
2018年度の試験ではそのような傾向は見られませんでしたが、今後はわかりませんからね。
緊張感をほぐす
緊張感をほぐす一番手近の方法は「緊張していることを自覚すること」です。これはカウンセリングでも同じで、クライエントに「緊張していますか?」と問うことで緊張を自覚してもらい、それによって緊張感をほぐすという手続きが取られることが多いです。
大切なことは「この時期に自然に感じるであろう緊張感を、自分のものとしてきちんと感じておくこと」です。
緊張を抑圧すると、当日になって利子をつけて変な形で緊張感が出てくることもあります。
家に帰るまでが試験です
試験が終わって、テーマパーク等に遊びに行く人もいるでしょう。それはいいのですけど、やはり家に帰るまでが試験だと思って気をつけて帰りましょう。
間違って逆方向の電車に乗ったり、足の小指を何かにぶつけてしまったり、舌を噛んだりしないようにしながら、安全に家に帰るようにしたいところです。
多くの人は週明けからまたいつもの生活のはずです。
お休みを取っているという人もおられるでしょうけど、ケースが重なり休むことも難しいという人もいるでしょう。
週明けからいつも通りの生活に戻れるよう自身を調整するのが、支援者としての務めかなと思っています。
受験後に問題について誰かと議論するか否か
試験問題について「あれはどうだった?」と話し合いたい人もいれば、それは避けたいという人もいるでしょう。こういうことへの向き合い方は人それぞれです。
ですから、試験問題について考えたい人は自分だけでやるのが賢明であり、それに他人を巻き込まない方が適切だと思います。
私個人は試験問題について振り返ることは嫌ではありませんが、周囲と試験問題について話すということは基本的にそれほどはしませんでした。
意外と自分が合っていることを主張して嫌がられる人っていますから、そっと離れるようにしましょうね。
こういうのってお作法のお話ですよね。
大体こんなところでしょうか。
また気がついたことがあれば追加していきます。
こんにちは(^-^)
返信削除今年の受験生です。
ほんの1週間前にこちらのサイトを見つけました。
どの解説書より内容が深く、もっと早くに見つけられたらと思いました。
ラストの勉強に活用させていただきます。感謝の気持ちを伝えたくメールしました。
ありがとうございます��
こんにちは、コメントありがとうございます。
削除当ブログをご活用いただき、ありがとうございます。
最後の追い込み時期ですね。
時間をかける勉強領域は人それぞれでしょうけど、やはり過去問で出題パターンに慣れておきたいところです。
ここでの解説がお役に立てれば幸いです。
ここ数日、一気に暑くなったので体調に気をつけつつ、本番に臨んでください。
また何かお気づきの点等ございましたら、コメントや連絡フォームからお知らせくださいませ。
それでは。
はじめまして^_^
返信削除去年は乳飲子を抱えて受験し、あと10点でしたが、残念ながら不合格の通知が届きました。
こちらのサイトを見つけてから、第1回の試験問題をもう一度勉強し直しました。
とてもわかりやすく、また先生の温かなお人柄が伝わってきて、孤独感を忘れて楽しく勉強させていただくことができました。
感謝の気持ちをお伝えしたくてコメントさせていただきました。
無事合格することができたら、先生オススメの書籍を1冊ずつ読んでみたいと思っております。
はじめまして、コメントありがとうございます。
削除>去年は乳飲子を抱えて受験
それは大変でしたね。
私は幼児を抱えての受験でしたから、見知らぬ土地で託児所を探し、朝預けて夫婦で受験地へ…という感じでした。
途中で子どもが熱を出したら私は受験を次年に延ばさざるを得ないだろう(妻には受験してもらおう)と思っていましたが、何とか無事に受験することができました。
>孤独感を忘れて楽しく勉強させていただくことができました。
それは良かったです。
勉強は基本的に一人で行うものですが、ペースメーカー的な存在があった方が良いだろうと思っています。
良い形で当ブログをご活用頂けているようで有難いことです。
とりあえずあと3日足らずです。
体調管理を第一にしつつ、最後の詰めになりますね。
どこに行っても暑い毎日のようなので、ご自愛くださいますよう。
はじめまして。去年の公認心理師試験勉強の際、先生の過去問説明に大変助けられました。おかげさまで無事合格できました。ありがとうございます。
返信削除先生に質問です。私は現任者で受験しましたが、正直検査や検査結果解釈が理解できていません。ゆくゆくは公認心理師として働けたらと思っていますが、検査や解釈の理解を深めるにはどうしたら良いでしょう。
お忙しい日々かと思いますが、お返事いただけたら嬉しく思います。
コメントありがとうございます。
削除そして、合格おめでとうございます。
>私は現任者で受験しましたが、正直検査や検査結果解釈が理解できていません。
現任者の方には、検査に馴染みのない方も多いでしょうね。
検査ができるような立場は、臨床心理士に限られていることが多かったですから。
>ゆくゆくは公認心理師として働けたらと思っていますが、検査や解釈の理解を深めるにはどうしたら良いでしょう。
私がパッと思いつくのは以下の3つくらいでしょうか。
①とりあえず心理職に就いて、出会う検査から学んでいく。
あまり切羽詰まってない学びは身になりません。
もちろんこの場合、はじめからテスターとして入職するのは避けた方が良いでしょうけど。
テスト中心ではない職場から始めて、その中で出会う検査を必要に駆られて学ぶということです。
ほとんどの人が「必要に駆られないとモチベーションを維持できない」ものです。
②どれか1つでも、自分はしっかりと学んだと言える検査をもっておく。
私が学生のときにはこのタイプでやっていました。
私の場合はロールシャッハですね(片口先生の新心理診断法を写経しました)。
仕事の面接で「他の検査ができなくても、ロールシャッハができるならウェルカムです」と言われました。
もちろん他の検査についても学んでいくことが大切でしょうけど、何か一つできることがあると安定感が違います。
それに「クライエントをアセスメントする」という基本的な姿勢はどの検査でも共通ですからね。
③そもそも検査をやらない領域で生きていく。
これも別に悪くはないです。
例えばSCはあまり検査をやらないですね。
WISCなどの検査結果を見せられることはあるので、それを読めるくらいは必要ですけど。
この道で行く場合、「自分にはできないことがある」という事実を抱えて働くわけですので、それはそれで大変かもしれません。
入口として、どのように学ぶかは上記の3つのいずれかかなぁと個人的には思っています。
何かの検査の上達を目指すのであれば、その検査が何かによって方法は多少異なってくるでしょう。
どの検査をやるにしても上達の基本としては、
①その検査に関する基本書をマスターする。
②検査を取ってもらい、解釈してもらう。
③自分で検査を誰かにとって解釈する(友人などに協力してもらう)。
…くらいが導入でしょうか。
この後に、実際にクライエントにとってSVを通して自分を磨いていくことになるでしょうね。
ただ、臨床力がある人の検査所見は、やはりさすがだと思うことが多いです。
重要なのは、個人カウンセリング等を通した臨床実践の場をどれだけ有しているかだと思います。
自分自身を振り返っても、面接を通した見立ての力が向上するとともに、検査所見も上達したように思います。
お返事になっていれば幸いです。
それではまた。
丁寧なお返事ありがとうございます。
返信削除有り難く、これからの標にさせていただきます。
コロナの影響が続く日々です。
先生もどうぞ御自愛ください。