YG性格検査

2019年05月27日月曜日

YG性格検査は臨床場面で使われることは少ない検査です。
しかし、試験問題では何回か出ています。
しっかりと押さえておきましょう。



基本情報


YG性格検査は、南カリフォルニア大学Guilford教授が考案したギルフォード性格検査をモデルにしています。
ギルフォードが開発した3種の性格検査をベースに、矢田部らが作成したもので、12の性格特性の得点プロフィールに基づいて、被験者を5つの性格類型に分けていきます。

12尺度(各10問)の120問で構成されています。
12の尺度から性格特性を分類し、A~Eの5因子に分類し、ものの考え方や捉え方、人との関わり方等の傾向を見ていく検査です。
混合型もあります(AB型など)。

【2018-8⑤、2018-9④】



特性論と類型論


アイゼンクは、人の類型は特性から形成されると考え、類型論と特性論の統合を目指しました。
これはどういうことかというと、このYG性格検査を思い出してもらうと理解しやすいです。
YG性格検査では、12特性(10問×12特性=120項目)についてプロフィールを描き、そのプロフィールから5類型(A型、B型、C型、D型、E型)を示しています。

【2018-8⑤】



結果の解釈:5つのタイプについて


下記のようなタイプに分かれます。
  • A型:Average Typeと呼ばれる。平均型。
  • B型:Black List Typeと呼ばれる。情緒不安定+外向的。
  • C型:Calm Typeと呼ばれる。安定適応消極型。穏やかなタイプ。
  • D型:Director Typeと呼ばれる。情緒安定+外向的。
  • E型:Eccentric Typeと呼ばれる。情緒不安定+内向的。
この5つの型がいわゆる「類型論」に該当するものとなります。

どういうプロフィールを描くと、いずれのタイプになるかを示した図です。


ちょっと分かりにくいかもしれませんが、プロフィールが真ん中を通っていたらA型になるということですね。
右側の項目は12個の尺度を指しています。



内的整合性


統計の世界では信頼性・妥当性という言葉があります。
信頼性とは何度やっても同じ結果になる、妥当性とは測りたいものが測れている、ということを示す指標です。

ここにある内的整合性とは信頼性概念の一つです。
主な信頼性概念は以下の通りです。
  • 再現性(安定性):
    同一対象に同じ検査を繰り返しても同じ測定値が得られるほど、安定しており信頼性が高いとする概念。再検査法によって推定される。
  • 等価性:
    検査が測ろうとしている構成概念と同様の概念を測る他検査と一定の関係があれば信頼性が高いとする概念。並行検査法で推定する。
  • 内的整合性:
    検査の尺度内部でバラつきがないことを意味する。折半法、クロンバックのα係数などで推定する。クロンバックのα係数は、いわば「全ての項目の可能な組み合わせすべてについて相関係数を算出して平均を求めたような感じ」です。
YG性格検査がこれを使い、MMPIが臨床的妥当性を使っているというのが臨床心理士では頻出の問題です。

もう少し具体的に見ていきましょう。
例えば、不安という尺度を作る場合で、内的整合性を用いる・用いないのイメージ図は以下の通りです(矢印一つひとつが質問項目だと思ってください)。


この図にあるとおり、内的整合性で作られた検査では「質問項目一つひとつの価値が同じである」ということを指しています。
すなわち「質問項目には「同じ価値を持つ」という「意味」が存在する」ということになり、この点からMMPIの臨床的妥当性と対比させられることが多いわけです。

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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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