精神的成熟における「ずれる」ことの意義

強迫性障害の有名な論文として「強迫神経症についての一考察-「自己完結型」と「巻き込み型」について」があります。 成田善弘先生ら(1974)が提出した概念で、強迫症状を自分一人で悩み自分一人で行うタイプ(自己完結型)と、強…

関与しながらの観察

サリヴァンが記述している以外で、関与しながらの観察について記したものは本当に少ないです。 特に実践として役立つものは皆無と言って良いでしょう。 標語のように示している方はおられますが、あまり実践的ではないですね。 唯一(…

構造化面接・半構造化面接・非構造化面接

ブループリントには「半構造化面接」だけが示されています。 ですが、その他の面接構造も把握しておきましょう。 面接構造は大きく以下の3つに分類されます。 構造化面接: あらかじめ設定された仮説に沿って、事前に質問すべき項目…

ケース・フォーミュレーション

査定領域に示されている「ケース・フォーミュレーション」についてです。 問題を細やかに把握し、それを理解できる形にし、どこから手を付けることが適切かということについては、古くから様々な領域で行われてきました。 それをクライ…

多重関係

公認心理師の職責の「多重関係」についてきちんと押さえておきましょう。 多重関係について 多重関係とは「専門家としての役割と別の役割を、意図的かつ明確に同時にあるいは継続的に持ち続けること」を指します。 具体的には以下の状…

人間性アプローチ

人間が無意識に支配されているとする精神分析や、外的環境に支配されているとする行動主義に対して、人間を自由意思のもつ主体的な存在として捉える立場が人間性心理学です。 マズローはこの立場を、精神分析と行動主義の二大勢力に対し…

YG性格検査

YG性格検査は臨床場面で使われることは少ない検査です。 しかし、試験問題では何回か出ています。 しっかりと押さえておきましょう。 基本情報 YG性格検査は、南カリフォルニア大学Guilford教授が考案したギルフォード性…

公認心理師法

公認心理師法については必出と考えてよいでしょう。 かなり細かい点まで問われる可能性がありますから、しっかり確認したいところですね。 目的と定義 まずは公認心理師法の目的と定義を押さえておきましょう。 目的はどの法律を学ぶ…

MMPI

MMPIは医療機関で頻繁に使われる検査です。 と言っても、どの検査を好んで使うかは地域性やその病院の特徴、勤務している心理師の好みなども反映されるので、一概にはできませんが。 ですが、見ることができる事項の多さ、保険点数…