臨床心理士資格試験で出た内容:日本の心理療法

2019年01月03日木曜日

日本の心理療法は、臨床動作法、内観療法、森田療法が有名どころかなと思います。
成瀬先生が歩んだ催眠療法→臨床動作法の流れも「主体性」という点に共通点があると思います。
この点は吉良先生の「主体感覚」という概念にもつながっていますね(その論文の中で異同点は示されていますが)。


今回の公認心理師試験では内観療法、森田療法が複数回出ました(追加試験ではわかりませんが…)。
きちんと押さえておきたいところですね。
以下に、臨床心理士資格試験で出た内容を列挙していきます。



臨床動作法


  • なせばなる 成瀬悟策の動作法
  • 成瀬悟策が、脳性まひ児の動作不自由を改善する手立てとして開発した(催眠暗示で変化した事実を契機にしている)。
  • 動作を道具と考える。「正確な動作」が目的ではない。
  • 「意図-努力-身体運動」というメカニズムで、生理的プロセスとしての運動とは区別している。
  • 動作の背後にある「主体活動」としての体験の仕方を重視する。
  • リラクセーションを重視する。
  • 指導者の手で身体を動かし、動きが妨害される位置で弛緩させる。
  • 神経症者には身体への気づきを促し、それに基づいて精神的な状態への洞察を促す。
  • ASDの子どもへのアプローチとして、快適な身体の体験や努力の体験を共有できるようにする。




内観療法


  • 吉本伊信が開発した自己探求法。
  • 重要人物に対して、世話してもらったこと、して返したこと、迷惑をかけたことなどをテーマに内観する。指導者以外とは話さない。
  • 調べる順は、幼少時代から初めて現在に至るまで、年代ごとに区切って行う。
  • 集中内観(通常一週間程度)と日常内観。
  • 罪意識が重視されている。自身の影を受け容れ、にもかかわらず愛されているという感謝の気持ち。
  • 指導者は内容そのものへの介入は行わない。症状や問題行動、現在の課題などに特別焦点を当てることはしない。
  • 矯正教育などに活用され、効果をあげてきている。




森田療法


  • 森田正馬が創始した東洋思想の心理療法。
  • ヒポコンドリー性基調(いたずらに病苦を気にする精神的基調)を素質に持つ森田神経質(対人恐怖、強迫神経症などのような内向的な疾患)が考え方の特徴。
  • あるがまま、とらわれから自由になることを重視。
  • 精神交互作用:感覚と注意の悪循環のこと。一回気になったら、益々気になる現象を指す。
  • 入院治療では、以下の段階に分かれる:この課程を40日~3ヶ月程度
     ①絶対臥褥期:終日個室に横になったまま。一切の気晴らしは禁止。
     ②軽作業期:心身の状態を多少欲求不満状態にして活動欲を促す。
     ③重作業期:仕事に対する価値感情を棚上げし、達成感を体験する。
     ④社会生活準備期:日常生活に戻れるよう社会生活の準備に当てる。


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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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