しばらくは臨床心理士の過去問の内容をまとめていきます。

心理療法および心理検査については、公認心理師試験にも各論として多く出題されており、しかもその多くが臨床心理士資格試験の内容を把握しておけば事足りるものでした。
来年度の試験を目指すのであれば、こういったところをきちんと押さえて準備しておきたいものです。

修正も終わりました

2018年12月26日水曜日

公式解答を受けて明らかになっていた解説の誤りの修正を終えました。
コメント等でご指摘頂いた皆さん、ありがとうございました。

今後は分類表や役立ちそうな知識を載せていこうと思います。
それではまた。
問149については、設問に誤りがあると思っていましたが、選択肢③が正答であると発表されました。
よって、以前の解説にあった選択肢①、選択肢②、選択肢④が「不適切」と考えた判断について修正を行っていきます。

解説を作り直してみると、自分が依存症関連障害の治療を行っていた際のうまくいかなさなどが、ずいぶん影響していたのがわかります。
また「底つき体験」に対する偏った知見を頭に入れていたので、それが歪みを生んだようにも感じています。

いずれにせよ、きちんと文献にあたりながら再度解説を試みました。
この問題については以前解説を行いましたが、以下の通り修正します。
以前の記事をご確認のうえで、以下を読み進めて頂けると幸いです。

本問は選択肢④を正答と捉えておりましたが、公式回答では選択肢③が正答となるとのことでした。

ここでは、選択肢③を「誤り」とした判断の修正と、選択肢④を「正しい」とした判断の修正を行っていきます。
また以前の解説では、選択肢⑤の説明も不十分でしたので、こちらも新たに解説を書かせてもらいます。
この問題については以前解説を行いましたが、以下の通り修正します。
以前の記事をご確認のうえで、以下を読み進めて頂けると幸いです。

本問は選択肢⑤を正答と捉えておりましたが、公式回答では選択肢④が正答となるとのことでした。

ここでは、選択肢⑤を「適切」とした判断の修正と、選択肢④を「不適切」とした判断の修正を行っていきます。
この問題については以前解説を行いましたが、以下の通り修正します。
以前の記事をご確認のうえで、以下を読み進めて頂けると幸いです。

本問は「正しいものを1つ選ぶ」問題でしたが、問題が瑕疵があったということで「正しいものが2つ」存在したということになります。
正答は選択肢③および選択肢④になります。

解説では選択肢③を正答とし、選択肢④を誤りと考えて解説を作りました。
ここでは、選択肢④を誤りとした判断を修正し、正しい選択肢として解説を再度行っていきます。
とりあえず154問すべての解説を終えました。
まだ解説に誤りのある3問の修正を終えていませんが、年内にじっくりと検証していこうと思います。

北海道の追加試験については、問題が公開されてから解説を行うかどうかも含めて考えていこうと思います。

今後は試験に役立ちそうなことを、少しずつアップしていこうと思います。
それでは。

公認心理師 2018-154

2018年12月22日土曜日

70歳の男性Aの事例です。

事例の内容は以下の通りです。
  • Aは、もともと穏やかな性格であったが、2年くらい前から非常に短気になり、気に入らないことがあると怒鳴り散らすようになった。
  • 天気が悪くても日課の散歩は毎日欠かさず、いつも同じコースを歩くようになった。
  • また、散歩中に信号を無視することも多くなり、危険であるため制止すると興奮するようになった。
Aに認められている症状として、正しいものを2つ選ぶ問題です。

公認心理師 2018-150

2018年12月21日金曜日

ミュラーリヤー錯視に関する実験の問題です。

内容は以下の通りです。
  • Müller-Lyer錯視の図形に関して、矢羽根(斜線)の角度が錯視量にどのように影響を与えるのかを調べるために実験を行うことになった。
  • 矢羽根が内側に向いた内向図形を標準刺激、矢羽根が外側を向いた外向図形を比較刺激とし、このつの刺激を接するように横に並べて呈示する。
  • 標準刺激の主線(水平線分)の長さは90mm、比較刺激の主線の長さは可変、標準刺激も比較刺激も矢羽根の長さは30mm、矢羽根の角度は15°、30°、45°、60°とした。
  • 実験参加者は標準刺激の主線の長さと主観的に同じ長さになるように、比較刺激の主線の長さを調整する。
この実験を行う方法として、正しいものを1つ選ぶ問題です。

公認心理師 2018-132

2018年12月20日木曜日

注意欠如多動症/注意欠如多動性障害〈AD/HD〉の併存障害について、正しいものを2つ選ぶ問題です。

こちらは診断基準を問うものではなく、「併存障害」に関する問題ということで、より実践的な印象を受けますね。
エビデンスが見つけられたところは楽だったのですが、見つからないところは解説が難しかったです。

公認心理師 2018-143

2018年12月20日木曜日

5歳の男児の事例です。

事例の内容は以下の通りです。
  • 父母からの身体的虐待とネグレクトを理由に、1週間前に児童養護施設に入所した。
  • 入所直後から誰彼構わず近寄り、関わりを求めるが、関わりを継続できない。
  • 警戒的で落ち着かず、他児からのささいなからかいに怒ると鎮めることが難しく、他児とのトラブルを繰り返している。
  • 着替え、歯磨き、洗面などの習慣が身についていない。
  • 眠りが浅く、夜驚が見られる。
このときの施設の公認心理師が最初に行う支援として、最も適切なものを1つ選ぶ問題です。

公認心理師 2018-134

2018年12月20日木曜日

かかりつけの内科医に通院して薬物療法を受けているうつ病の患者を精神科医へ紹介すべき症状として、適切なものを2つ選ぶ問題です。

日本ではうつ病をはじめとする精神科疾患患者が受診する場合、内科等の精神科以外の診療科が多いとされています(特に内科が多い)。
正しく診断されない可能性などの問題があるとされています(WHOの調査では、正しく診断されたのは19%ほど)。

公認心理師 2018-117

2018年12月19日水曜日

社会構成主義を基盤とする心理的支援について、正しいものを1つ選ぶ問題です。

オープンダイアローグが好きでよく読むのですが、社会構成主義の考え方が随所に見られます。
と言っても社会構成主義自体にはあまり詳しくなかったので、以下の書籍を参考にしました。
特に「オープンダイアローグとは何か」はお勧めです。
上記を読むことで、本当の「安全な会話」とは何なのか、具体的に説明できるようになりました。

公認心理師 2018-110

2018年12月19日水曜日

反応性アタッチメント障害について、誤っているものを1つ選ぶ問題です。

愛着については、他でも出ていましたね(問題90)。
近年になって、マルトリートメントという概念が多く聞かれるようになりました。
発達障害との関連で語られることも多くなっており、環境要因の重要性が適切に見直されてきているような印象です。

公認心理師 2018-148

2018年12月18日火曜日

40歳の女性Aの事例です。

事例の内容は以下の通りです。
  • Aには二人の息子がいたが、Aの長男が交通事故に巻き込まれて急死した。
  • 事故から半年が経過しても、涙が出て何も手につかない状態が続いている。
  • Aの状態を案じた夫に連れられて、カウンセリングルームに来室した。
  • カウンセリングの中で、Aは「加害者を苦しめ続けてやる。自分はこんなに悲しみに暮れている。息子が亡くなったのに平気な顔で生活している夫の神経が信じられない」などと繰り返し語った。
このときのAへの支援の在り方として、最も適切なものを1つ選ぶ問題です。

公認心理師 2018-131

2018年12月18日火曜日

認知症について、正しいものを2つ選ぶ問題です。

認知症に絡めた問題は、他にも出ていますね
脳血管型、アルツハイマー型、レビー小体型、前頭側頭型などの違いをしっかりと把握しておくことが求められます。

公認心理師 2018-129

2018年12月18日火曜日

心身症について、正しいものを2つ選ぶ問題です。

心身症の治療は、その示している病態によって適宜選択されるべきです。
私個人が重要だと思うのは「示している症状を「その人自身」だと思って関わっていくこと」です。
明らかな心理的要因が見受けられたとしても、例えば腹痛であれば、それがそこに有ることを前提としながら関わっていくことが大切だと思います。

公認心理師 2018-142

2018年12月17日月曜日

32歳の女性A、会社員の事例です。

事例の内容は以下の通りです。
  • Aは2か月前に部署を異動した。
  • 1か月ほど前から不安で苛立ち、仕事が手につかないと訴えて社内の健康管理室に来室した。
  • 最近疲れやすく体重が減少したという。
  • 面接時は落ち着かず手指が細かく震えている。
健康管理室でAの状態を評価するために、最初に考慮すべきものとして、最も適切なものを1つ選ぶ問題です。

公認心理師 2018-116

2018年12月15日土曜日

エビデンスベイスト・アプローチについて、正しいものを1つ選ぶ問題です。

1990年代に医療現場においてエビデンスにもとづく医療という運動が起こりました。
これまでの医師個人の経験と勘に頼っていたことを反省し、エビデンスに基づいて医療を行っていこうという運動です。

この動きは臨床心理学にも大きな影響を与えており、ここから「エビデンスにもとづく臨床心理学」といった考えが出てきています。

公認心理師 2018-133

2018年12月15日土曜日

2型糖尿病について、正しいものを2つ選ぶ問題です。

ブループリントには「人体の構造と機能及び疾病」の項目に「内分泌代謝疾患」と記載があります。
この疾患の一つとして糖尿病があるので、ブループリントから出た項目と言えますね。

公認心理師 2018-140

2018年12月14日金曜日

50歳の女性A、会社員の事例です。

事例の内容は以下の通りです。
  • Aは不眠を主訴に来談した。81歳の母親Bと二人暮らしである。
  • Bは3年前にAlzheimer型認知症と診断され、要介護2で週3回デイサービスに通所していた。
  • 1か月前から、Bは家を空けると泥棒が入り預金通帳を盗まれると言って自宅から出なくなった。
  • さらに、不眠で夜間に徘徊し、自らオムツを外して室内を汚すようになった。
  • Aは介護と見守りのためにほとんど眠れないという。
このときの病院の公認心理師がA及びBに助言する内容として、最も適切なものを1つ選ぶ問題です。

公認心理師 2018-146

2018年12月14日金曜日

9歳の男児A、小学3年生の事例です。

事例の内容は以下の通りです。
  • Aの学級はクラス替えがあり担任教師も替わった。
  • 5月になるとAが授業中に立ち歩くようになり、それを注意すると児童と小競り合いが頻発するようになった。
  • クラス全体にも私語がみられ、教室内で勝手な行動をして授業に集中できていない児童も多くなってきた。
  • やがて、担任教師の指導に従わず授業が成立しないなど、集団教育という学校の機能が成立しない状態になってきた。
  • 担任教師によるこれまでの方法では問題解決ができない状態に至っていると管理職は判断している。
このときの学校の取り組みとして、最も適切なものを1つ選ぶ問題です。

公認心理師 2018-138

2018年12月12日水曜日

36歳の男性A、会社員の事例です。

事例の内容は以下の通りです。
  • Aは転職を考え、社外の公認心理師Bのカウンセリングを受けた。
  • 6か月間BはAの不安を受け止め、二人で慎重に検討した後、転職することができた。
  • 初めはやる気を持って取り組めたが、上司が替わり職場の雰囲気が一変した。
  • その後のカウンセリングではAは転職を後悔していると話し、AがBの判断を責めるようになった。
  • 次第に、Bは言葉では共感するような受け答えはするが、表情が固くなり視線を避けることが増えていった。
  • その後、面接は行き詰まりに達して、Aのキャンセルが続いた。
上記の、AがBの判断を責めるようになってからのBの行動の説明として、最も適切なものを1つ選ぶ問題です。

公認心理師 2018-130

2018年12月11日火曜日

心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の各段階で事業者が行うことについて、適切なものを2つ選ぶ問題です。

こちらの問題は厚生労働省から出されている「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き~メンタルヘルス対策における職場復帰支援~」を基準に解いていくものです。
こちらの手引きを把握しておくことについては、他の問題でも求められましたね。

公認心理師 2018-135

2018年12月09日日曜日

労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度について、正しいものを2つ選ぶ問題です。
以前の記事でもストレスチェック制度については軽くまとめています。

ストレスチェック制度とは、平成27年12月1日に公布された「労働安全衛生法の一部を改正する法律」により新たに設けられた制度です。
この制度により、雇用主である事業者や団体等に対し、労働者の心理的な負担の程度を把握するための検査(ストレスチェック)と、ストレスの程度が高いと認められ、労働者本人が希望する場合の面接指導の実施等が義務づけられました。

公認心理師 2018-153

2018年12月08日土曜日

28歳の女性A、会社員の事例です。

事例の内容は以下の通りです。
  • 3か月前に夜遅く一人で歩いていたところ、強制性交罪(強姦)の被害に遭った。
  • その後、気がつくと事件のことを考えていたり、いらいらしてささいなことで怒るようになった。
  • 仕事にも集中できずミスが目立つようになり、上司から心配されるまでになった。
  • 「自分はどうして事件に巻き込まれたのか。こんな私だから事件に遭ったのだろう」
  • 「後ろから足音が聞こえてくると怖くなる」
  • 「上司も私を襲ってくるかもしれない」などと思うようになった。
選択肢の中から、Aに認められない症状として、正しいものを1つ選ぶ問題です。

公認心理師 2018-151

2018年12月07日金曜日

20歳の男性A、大学生の事例です。

事例の内容は以下の通りです。
  • 大学のサークル内の人間関係におけるトラブルを経験した。
  • その後、周囲の様々な物が不潔だと感じられるようになり、それらに触れた場合、馬鹿らしいと思っても何十分も手を洗わずにはいられなくなった。
  • 手を洗うことで一時的に不安は弱くなるが、手を洗うのをやめようとすると不安が強くなった。
  • やがて、日常生活に支障を来すようになり、医師の紹介で相談室を訪れた。
これらを踏まえて、Aに対する行動療法として、最も適切なものを1つ選ぶ問題です。

公認心理師 2018-137

2018年12月06日木曜日

26歳の男性A、会社員の事例です。
Aに実施するテストバッテリーに含めるものとして、最も適切なものを1つ選ぶ問題になっております。

公認心理師 2018-128

2018年12月05日水曜日

日本で開発された心理療法について、正しいものを2つ選ぶ問題です。

本問では、森田療法、内観療法、動作法の3つが問題に含まれていますね。
森田療法については問4でも出ていたので、午前・午後の2回登場したことになります。

公認心理師 2018-147

2018年12月04日火曜日

小学校5年生の女児Aの事例です。

事例の詳細は以下の通りです。
  • Aは複数のクラスメイトから悪口やからかいなどを頻繁に受けていた。
  • スクールカウンセラーBは、Aから「今のクラスにいるのがつらい」と相談を受けた。
  • しかし、Bから「誰にも言わないでほしい」と強く頼まれた。
いじめの可能性がある事例であり、同時にそれを「言わないでほしい」と頼まれている状況ですね。

公認心理師 2018-127

2018年12月03日月曜日

特別支援教育における通級指導について、正しいものを2つ選ぶ問題です。
通級指導とは、日本の義務教育における特別支援教育の制度の一つで、通常の学級に在籍していながら個別的な特別支援教育を受けることの出来る制度です。

公認心理師 2018-126

2018年12月02日日曜日

WHO〈世界保健機関〉によるICF〈国際生活機能分類〉の障害やその支援に関する基本的な考え方について、正しいものを2つ選ぶ問題です。

ICFは、ICIDHに代わり、人間の生活機能及び障害に関する分類法として、2001年のWHO総会にて採択され、多くの国で用いられています。
それまでのICIDHが身体機能の障害による生活機能の障害(社会的不利)を分類するという考え方であったのに対して、ICFでは全体的な健康状態を把握します。

公認心理師 2018-125

2018年12月02日日曜日

高齢期の心理学的適応について、正しいものを2つ選ぶ問題です。

こちらについては、以前の記事で少し詳しく述べています。
その記事を引きながら解説を行っていきます。
この問題については以前解説を行いましたが、以下の通り修正します。
以前の記事をご確認のうえで、以下を読み進めて頂けると幸いです。

本問は選択肢②を正答と捉えておりましたが、公式回答では選択肢⑤が正答となるとのことでした。

ここでは、選択肢②を「適切」とした判断の修正と、選択肢⑤を「不適切」とした判断の修正を行っていきます。

なお、ここでの解説は、以前の記事でコメント頂いた方のご指摘に拠っている部分が多いことを申し添えておきます。
(コメント頂いた方、ありがとうございます)

公認心理師 2018-124

2018年11月30日金曜日

巨大な自然災害の直後におけるサイコロジカル・ファーストエイドについて、適切なものを2つ選ぶ問題です。

サイコロジカル・ファーストエイド (PsychologicalFirst Aid:以下、PFA)は、極度のストレスをもたらす出来事の直後にどのような支援を行うべきかについて、最新の科学と国際的な合意を反映したものです。

ここでの解説は、サイコロジカル・ファーストエイド:PFAから引用しつつ行っていきます。

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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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