第一種の過誤と第二種の過誤

2018年09月02日日曜日

仮説検定の領域でごっちゃになりやすいのが、第一種の過誤と第二種の過誤だと思います。
きちんと弁別しておくことが大切ですね。



◎第一種の過誤とは…


  • 「TypeⅠError」や「偽陽性」等とも呼ばれる。
  • 帰無仮説が実際には正しいのに棄却してしまう過誤である。

◎第二種の過誤とは…


  • 「TypeⅡError」や「偽陰性」等とも呼ばれる。
  • 帰無仮説が実際には誤りなのに棄却しない過誤である。



理論的には上記で終了だが、ちょっと具体例を交えて。
研究として「超能力によってさいころの目を操作できるか?」というテーマに取り組む。
その場合、帰無仮説は「超能力による操作はできない」となる。

その場合の「第一種の過誤」では、超能力による操作はできなかったのに、できたと見なしてしまうことであり、対して「第二種の過誤」では、超能力による操作ができたのに、できなかったと見なしてしまうことを指す。


疑わしきは罰せず(刑事訴訟法336条)とは、 「第一種の過誤」を避けるような手法を採用することを推奨していることになる(犯人ではないのに、犯人としてしまうこと)。

個人的には、上記の犯罪の例が覚えやすいように思っています。
  • 第一種の過誤=犯人じゃないのに逮捕!
    (ここで言う「逮捕」は、統計で言う「帰無仮説を棄却する」ということです)
  • 第二種の過誤=犯人なのに、疑うことすらできてない(取り逃がす)!

第一種の過誤=偽陽性、第二種の過誤=偽陰性という表現で覚えるのもアリかもしれないです。
偽陽性=陽性が偽…「正しいとしたことが間違い(本当は間違い)」という感じ。
偽陰性=陰性が偽…「誤ったとしたことが間違い(本当は正しい)」という感じ。

やっぱり分かりづらいですね。
そんな時は、どちらか一方をしっかりと覚えて「もう一方は、それと逆!」とするのはいかがでしょうか。
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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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