信頼性と妥当性

2018年09月07日金曜日

臨床心理士資格試験では頻出の「信頼性」「妥当性」ですが、ブループリントにはその項目の記載はありません。
しかし、やはり押さえておくべきポイントだと思うので、まとめておきます。



【信頼性と妥当性の関係】

臨床心理士の過去問で、これでもかっていうくらい出るのがここです。

重要なポイントは以下の2点です。
ここでは的を妥当性(矢が的に入っていれば妥当性が高い)と、矢の集まりを信頼性(いつも同じ場所に行けば信頼性が高い)と考えます。
  • 信頼性が高くても妥当性が高いとは限らない。
    矢が集まっていても、的に入っているとは限らないので、信頼性の高さは妥当性の高さを担保しません。
  • 妥当性が高いと信頼性も高い。
    この解釈が重要です。つまり、矢が的に入っているということは、的という範囲に矢が納まっているということであり、それはある程度の矢の集まり(信頼性)を保証するということになります。



【信頼性】

定義:何回やっても同じ結果が得られるか。尺度の精度を指す。

信頼性の概念
  • 再現性(安定性):同一対象に同じ検査を繰り返しても同じ測定値が得られるほど、安定しており信頼性が高いとする概念。再検査法によって推定される。
  • 等価性:検査が測ろうとしている構成概念と同様の概念を測る他検査と一定の関係があれば信頼性が高いとする概念。並行検査法で推定する。
  • 内的整合性:検査の尺度内部でバラつきがないことを意味する。折半法、クロンバックのα係数などで推定する。
    クロンバックのα係数は、いわば「全ての項目の可能な組み合わせすべてについて相関係数を算出して平均を求めたような感じ」です。
    YG性格検査がこれを使い、MMPIが臨床的妥当性を使っているというのが臨床心理士では頻出の問題ですね。


【妥当性】

定義:本当に測りたいものをちゃんと測れているか。

妥当性は以下のように分類されることが多い
  • 構成概念妥当性:測定しようとしている概念をどのくらい測定できているか。
    →収束的妥当性:理論的に同じ構成概念の他検査との相関で示される。
    →弁別的妥当性:別の構成概念の他検査との相関で示される。
           (うつ病と抑うつ等の似て非なるもので活用される)
    →因子妥当性:因子分析の結果が予測通りかどうかで示される。
  • 内容的妥当性:ある検査の項目が、測定しようとしている領域に適切か否か。
    →表面的妥当性:被験者から何を測定しているか見えるかを示す。
            見えないと動機づけが損なわれる。
    →論理的妥当性:専門家がその領域に適した項目と判断する。
  • 基準関連妥当性:別の外的基準とどの程度関連があるかによって判断される。
    →併存的妥当性:作成した検査と基準となる方法を同時に実施する場合。
    →予測的妥当性:後で検査を実施し、その結果の予測可能度合いを見る。
     ※入試と入試後の成績。相関があれば、入試問題は予測妥当性が高い。
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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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