保護者からの聞き取り:発達検査

2018年09月01日土曜日

発達検査に関する問題で出されやすいのが、保護者からの聞き取りがOKかNGかという点です。
検査ごとに覚えておくのも良いのですが、聞き取りがありの検査となしの検査をまとめておこうと思います。


検査の中には、原則不可だけどやむを得ない場合は可、みたいなものもあります。
便宜上、そういった検査は「不可」の枠組みに入れてありますので、その辺ご注意ください。


【聞き取り可の発達検査】


◎乳幼児精神発達診断法

  • 0歳~7歳まで実施可能。
  • 精神発達の過程を「運動」「探索・操作」「社会」「生活習慣・食事・排泄」「言語・理解」の5領域で検査する。
  • 結果を発達輪郭表で示すが、発達指数は算出しない。


◎新版S-M社会生活能力検査

  • 乳幼児~中学生まで実施可能。
  • 項目に従い、養育者や普段関わっている支援者が評定する。
  • 社会生活能力を「自立と社会参加に必要な生活への適応能力」と定義し、子どもの日頃の様子から社会生活能力の発達を捉える検査。
  • 質問項目は発達年齢段階ごとに分かれていて、129項目で構成されている。
  • 「身辺自立」「移動」「作業」「コミュニケーション」「集団参加」「自己統制」の6領域で構成される。
  • 社会生活年齢および社会生活指数が算出でき、領域別の社会生活年齢がプロフィールで示されるため、特徴を視覚的に捉えることが可能。



【聞き取り不可・原則不可の発達検査】


◎遠城寺式乳幼児分析的発達検査

  • 0歳~4歳7か月まで実施可能。
  • 検査者が対象児童に直接実施する。
    (自分が知的障害の判定に活用していた時には、保護者から聞き取りしたこともありましたが…)
  • 「運動(移動運動・手の運動)」「社会性(基本的習慣・対人関係)」「言語(発語・言語理解)」の3分野6領域で診査する。
  • 結果をプロフィールに表して発達状況を把握する。発達指数は出る。

◎新版K式発達検査2001

  • 0歳~成人まで実施可能。
  • 検査者が対象児童に直接実施する。
  • 「姿勢・運動領域」「認知・適応領域」「言語・社会領域」の3領域で構成。
  • 全領域および上記3領域の発達年齢および発達指数を算出する。

◎K-ABCⅡ

  • 2歳6か月~18歳11か月に実施可能。
  • 検査者が対象児童に直接実施する。
  • Ⅰからの改訂点として、
    ①カウフマンモデルおよびCHCモデルという2つの理論モデルに立脚している
    ②認知処理を、継次処理と同時処理だけでなく、学習能力、計画能力の4つの能力から測定している
    ③適応年齢の上限が18歳11カ月まで拡大された
    ④行動観察チェックリストが下位検査ごとに設けられている。

◎フロスティッグ視知覚発達検査

  • 4歳~7歳11か月まで実施可能。
  • 検査者が対象児童に直接実施する。
  • その名の通り、視知覚能力を検査する。
  • 「視覚と運動の協応」「図形と素地」「形の恒常性」「空間における位置」「空間関係」の5種類の知覚技能のアセスメントが可能。
  • 知覚年齢を算出できる。

◎IPTA言語学習能力診断検査

  • 3歳~9歳11か月まで実施可能。
  • 検査者が対象児童に直接実施する。
  • 回路(聴覚音声回路・視覚運動回路)、過程(受容過程・表現過程・連合過程)、水準(表象水準・自動水準)という3つの次元によって言語学習年齢を示す。
  • 言語学習年齢・言語学習指数・評価点が算出可能。

◎CARS(小児自閉症評定尺度)


  • 検査者が対象児童に直接実施する。
  • TEACCHプログラムの実施に際して、小児期の自閉症スペクトラムの子どもをアセスメントするためにSchoplerによって作成された。
  • ASDの行動特性・症状特性についての15項目から評定される。


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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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