公認心理師 2018-33

2018年09月20日木曜日

せん妄の発症リスク因子でないものを選ぶ問題です。
どういったことによってせん妄が生じやすいかを問われています。
主にこちらを参考に解説を作成しました。



解答のポイント

せん妄の症状、出現しやすい状況や背景を理解していること。


せん妄の要因


せん妄の要因は多岐に渡りますが、物質の中毒または離脱、医薬品によるもの、全身的な身体疾患(感染)または睡眠剥奪によって生じる短期間の認知の混乱とされています。

せん妄の早期診断において、最も重要視されているのが睡眠障害です。
医療機関では、治療スタッフや家族が記入する睡眠日誌が役に立つとされています。

せん妄のなりやすさを示す素因と直接の原因となる直接因子、せん妄のきっかけとなる促進因子に分類することができます。

素因としては以下のものが挙げられます。
  • 認知症
  • 高齢者
  • 脳血管疾患の既往


直接因子としては以下のものが挙げられます。
  • 脳神経疾患:脳の器質的な病変、てんかん、血管障害、外傷など
  • 熱傷、感染、腫瘍、甲状腺機能亢進・低下、手術侵襲
  • 代謝障害:腎不全、肝不全、低血糖、高血糖、電解質異常、高アンモニア血症、脱水など
  • 呼吸・循環障害:心不全、呼吸不全、低酸素血症、不整脈、ショックなど。
  • 薬剤:アルコール、ステロイド剤の連日投与、抗コリン薬(パーキンソン病薬)、抗精神病薬など。


促進因子としては以下のものが挙げられます。
  • 心理的ストレス
  • 感覚遮断または過剰
  • 環境の変化
  • ベッド上安静による不動化


これらに加えて、せん妄を予防するためのケアとして、全身状態の管理を行うことが挙げられます。
具体的には、病態や治療に伴う苦痛(疼痛、呼吸困難感、吐き気、倦怠感、口渇など)の緩和です。

以上より、本設問で挙げられている選択肢のうち、②〜⑤についてはリスク因子として定めることができます
よって、選択肢①の「女性」がリスク因子でないものとして選ぶことができます。


本来ならば、「せん妄の出現に性差はない」という一文を見つけたかったのですが、時間の関係もあり難しかったです。
現在試験を解いているわけではないので、解説の作成で消去法的なやり方はしたくないのですが…。
「女性」をリスク因子ではないとする、明確な情報が見つけられたら追記していきます。


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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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