身体の疾患:生活習慣病、脳血管疾患、肝硬変

2018年08月29日水曜日

ここでは生活習慣病、脳血管疾患、肝硬変についてまとめていきます。
日常的に聞く言葉ですが、詳細についてはあまり理解していないことも多いなと思います。



【生活習慣病】

生活習慣病とは、生活習慣が発症要因に深く関与している疾患の総称ですが、遺伝要因も関与します。
糖尿病などについてまとめていきます。

◎糖尿病

診断に、尿糖は重要な所見ではあるが、診断に必須ではない。
糖尿病は、初期は無症状であることが多く、これが患者の治療機会の逸失に繋がっている。

糖尿病性腎症(糖尿病が原因である腎障害)は、透析導入に至る原因の約45%を占めて1位で推移している。

✔1型糖尿病

原因:膵臓のランゲルハンス島β細胞が破壊されてインスリン分泌が著しく低下することで発症する。
治療:インスリン補充が治療の基本となるが、この場合でも、食事療法は行っていく。

✔2型糖尿病

原因:遺伝因子に加え、過食や運動不足などの環境因子が加わり、インスリン分泌低下と作用不足が混在する形で発症する。
治療:生活習慣の改善を目指した食事療法・運動療法に加え、症状や病態に合わせたインスリン療法を行う必要がある。


◎メタボリックシンドローム

未病(病気に向かう状態)の一つで、内臓脂肪型肥満、血清脂質異常、血圧高値、高血糖のうち、2つ以上を合併した病態を指す。
アルコールの摂取量は、メタボリックシンドロームの診断基準に含まれないので注意。


【脳血管疾患】

PSWの資格試験に出たところなどを少しだけまとめました。
今後、追加していく可能性があります。

◎多発性脳梗塞

大脳深部や橋など脳幹の穿通枝領域に起こる直径15mm未満の小さな病変であるラクナ梗塞が多発的に発生する。

脳血管性認知症やパーキンソン症候群を呈することが多く、脳血管性認知症の症状である嚥下障害や構音障害、情動失禁などが見られる。

血管障害部位に対応した機能が低下するため、認知機能がまだら状に低下するまだら認知症が特徴的に見られる。


◎脳血管性認知症

脳血管障害(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)によって生じる認知症を指す。
生活習慣病(糖尿病、脂質異常症、高血圧など)が原因となることも多い。

急性に発症し、階段状に悪化する。
まだら認知症などとも呼ばれる。
情動失禁、片麻痺、知覚障害などが生じる。

生活習慣病の予防が、そのまま脳血管性認知症の予防につながる。


◎アルツハイマー型認知症

アミロイドβタンパクの出現、大脳皮質や海馬を中心に多数の老人斑や神経原線維変化が見られる。

脳の委縮が見られる(脳血管性は委縮ではなく「壊死」である)。
記銘力障害、見当識障害などが前景に立つ。
進行性の悪化を見せる。

認知症の症状は以下に分類できる。
✔中核症状:脳の認知機能障害:記憶障害、判断力低下、見当識障害、言語障害など。中核症状治療薬としてアリセプトが保険適用となっている。
✔周辺症状:性格や資質、環境によって現れる個人差のある症状;せん妄、抑うつ、興奮、徘徊など。これらは「認知症の行動・心理症状(BPSD)」と呼ばれ、支援者の苦慮感を高める。

非社交的、内向的性格はリスク要因となるので、積極的な社会参加に努める。
様々なことに興味を持つなど、脳に刺激を与えることが予防となる。


◎レビー小体型認知症

日本人によって発見・提唱された認知症。
大脳皮質や脳幹にレビー小体が蓄積することで生じる。

臨床診断基準における中核的特徴として、以下が挙げられる。
①認知機能(注意、集中)の変動
②繰り返し出現する具体的な幻視:レビー小体型の幻覚では、幻視が最も多い。
③誘因のないパーキンソニズム

上記以外にも、日内変動が見られることなどが特徴である。


◎ピック病:前頭側頭型認知症

脳の前頭葉から側頭葉にかけて大脳委縮がみられる疾患で、初老期に多い。
頭頂葉と側頭葉後部に病変が見られるアルツハイマー型認知症に対し、ピック病は前方型認知症とも呼ばれる。


【肝硬変】

ここでは肝硬変についてまとめていきます。
コムニタスの模擬試験でも出題されていました。

◎定義

慢性肝炎が進み、肝臓の細胞が、線維という組織に置き換わり、 肝臓が小さくなり硬くなった状態を肝硬変と言います。

◎原因

肝炎ウイルスによるものが70%以上を占めている(B型で12%、C型で53%)。
アルコール性によるものは18%くらい。

◎代償期と非代償期

代償期:肝臓の能力が残っていて、症状が出ない期間・状態を指します。

非代償期:肝臓の能力がなくなって、黄疸、クモ状血管腫、腹水が出る等の症状が出る状態を指します。

主な治療は原因となった肝炎を治すことだが、非代償期肝硬変になると、それも難しくなり、対症療法になり、最終的に移植となることもあります。

◎生じる問題

肝性脳症という状態にもなりやすく、多くはアンモニアが溜まり、意識が悪くなり、 ひどくなると肝性昏睡となり死に至ります。

肝硬変になると、血液が流れにくくなり、それがもとで腹水がたまりやすくなったり、肝臓を通らない血管ができてしまい食道静脈瘤になりやすくなる。
食道静脈瘤が破裂すると、大出血するリスクが高くなり、死に至ることもあります。
よって、代償期には必要なかった水分制限が、非代償期には求められます。
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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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