対人援助職のストレス:支援者のメンタルヘルス

2018年08月27日月曜日

臨床心理士資格試験には出ていない項目として「支援者のメンタルヘルス」があります。
ブループリントの「24 その他」に分類されていますね。
ここでは「基礎心理学」の一部としてカテゴライズしておきます。

この支援者のメンタルヘルスについては、犯罪被害者への支援(2005年の犯罪被害者等支援法の制定が大きいかもしれないですね)や災害支援の中で特に言われることが多い印象です。

以下のような概念があります。


【燃え尽き症候群】

◎Freudenbergerによって指摘された心身の症候群を指す。ヒューマンサービス従事者に多発するとされています。

◎Maslachは「極度の身体疲労と感情の枯渇を示す症候群」と定義し、MBI(Maslach Burnout Inventory)を開発しました。以下を測定する。
 ①心身ともに疲れ果てたという感覚(情緒的消耗感)
 ②人を人と思わなくなる気持ち(非人格化)
 ③仕事へのやりがいの低下(個人的達成感の減退)

◎防止については以下の4点の視点からの提言がされています。
 ①ヒューマン・サービスそのものの課題的特性
 ②その組織の構造的特性
 ③従事者の個体的特性
 ④ヒューマン・サービスをめぐる社会的な認識


【二次的外傷性ストレスと共感疲労、共感満足】

◎Figlerが提唱した概念で、「ケアの代償(cost of caring)」などとも呼ばれる。

◎二次的外傷性ストレスの定義:
 重要な他者が経験した外傷性の出来事について知ることによって生じる、自然の結果としての行動や情緒(=トラウマに遭ったり苦しんでいる人を援助すること、もしくは援助したいと思うこと)から生じるストレス
※これがPTSDを想起させるという理由から「共感疲労」という表現が用いられるように。

◎共感疲労の定義:
 支援者がトラウマ体験をした人に共感的に関わり続けることによって身体的・情緒的に疲弊した状態。

◎共感満足の概念の提示:
 上記に対し、Stamm(2002)は、援助者が仕事を続けられるのは、ケアに代償だけでなく報酬もあるためであるとして、共感満足の概念を提唱しました。
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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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