食行動障害および摂食障害群の診断基準:変更点を中心に

2018年08月25日土曜日

摂食障害も色々変更があり、出題する側からすれば出しやすい内容だなと感じます。
以下のようにまとめました。


【カテゴリー名の変更】

◎「食行動障害および摂食障害群」というカテゴリー名となる。


【下位分類の新設】

◎神経性無食欲症と神経性大食症の他に、新たに「過食性障害」という下位分類が設けられた。
※過食性障害:過食の後に体重増加を防ぐための不適切な行為がない(神経性大食症はある)。


【神経性無食欲症/神経性やせ症に関する変更点】

◎体重の85%以下という記載が削除され、後述するBMIでの重症度判定を行うようになった。

◎「体重増加を妨げる行動」を追加:
かつてはこの病型は「まったく食べない」と認識されていたが、その実、多くが摂食制限型(過去3ヵ月間、過食または排出行動の反復的なエピソードがない)から過食・排出型(過去3ヵ月間、過食または排出行動の反復的なエピソードがある)へ移行するということを鑑みて設けられたと思われる。

◎無月経の基準が削除された。

◎重症度の特定をBMIにて行う(期待される体重の85%以下という基準の撤廃):
軽度ではBMI≧17kg/㎡、中等度ではBMI16~16.99 kg/㎡、重度ではBMI15~15.99 kg/㎡、最重度ではBMI<15 kg/㎡となっている。

◎部分寛解・完全寛解の特定:
かつて神経性無食欲症の診断基準を満たしていたが、部分寛解もしくは完全寛解しているか否かで特定する。部分寛解では、体重が回復していても太ることへの恐怖、自己認識の障害のいずれかが残っているとする。事実、体重は回復してもその点は非常に強く残る傾向がある。


【神経性大食症/神経性過食症】

◎頻度:3カ月間に少なくとも「週 2 回以上」を「週 1 回以上」に変更。

◎下位分類を削除。

◎部分寛解・完全寛解の特定:
かつて神経性過食症の診断基準を満たしていたが、部分寛解もしくは完全寛解しているか否かで特定する。これはこの病理の経過が慢性的だったり、再発や寛解を繰り返したりすることから設けられたと思われる。

◎重症度の特定がある:
不適切なエピソードが週に平均して、軽度は1~3回、中等度は4~7回、重度は8~13回、最重度は14回以上


【むちゃ食い障害/過食性障害の新設】

◎頻度:「3カ月間に少なくとも週1回以上」

◎過食性障害では、排出行動(誘発性嘔吐や下剤、利尿薬、浣腸の誤用)、過度の運動、絶食はみられない。

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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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