ロールシャッハ・テスト その1:概観

2018年08月28日火曜日

公認心理師資格試験にはどの程度、ロールシャッハ・テストをはじめとした心理検査に関する問題が出るか未知数です。
ブループリントに心理検査一つひとつの項目はないものの、「心理検査の種類、成り立ち、特徴、意義及び限界」という中項目は設けられており、出る可能性はあるのではないかな、と思っています。


ここでは、臨床心理士では頻出だったロールシャッハについてまとめていこうと思います。
ちなみにまとめている内容は、臨床心理士の過去問をさらってよく出ているところになります。
絶対にテストには出ないだろうプチ情報も載せてみました。
こういうことを知っておくと意外と覚えやすくなる人もいますが、いかがでしょう?


【基本情報】

◎ヘルマン・ロールシャッハが創案した。

ロールシャッハ・テストの原型は「クレクソグラフィ」という遊びでした。
スイスの駄菓子屋さんみたいな場所に、インクと紙がセットになって売っていて、子どもたちはそれにインクを垂らして、何に見えるかで遊んでいました(日本の駄菓子屋さんにある、段ボールにおもちゃがホッチキスで留められているようなイメージですね)。
ヘルマン・ロールシャッハ少年はそれが非常に上手で、「クレックス」(インクの染み)というあだ名がつけられるほどでした(ロールシャッハ少年が被っていた帽子のつばにクレックスと書いてあります)。
成長したロールシャッハは、能力豊かな子どもほど豊かなクレクソグラフィを示すことに着目し、教員をしていた友人と共にロールシャッハテストの原型に取り掛かります。

◎「精神診断学」を出版

ヘルマン・ロールシャッハは、医学と水彩画で進路を迷いましたが、結局医学の道を選びました。
医学部ではブロイラー(統合失調症概念を提出、基本症状(4つのA)・副症状など)のもとで論文執筆をしました。このときユングとのつながりも有ったようです。
最終的に15枚の図版を作成したロールシャッハでしたが、資金難のため12枚に削り、それでも資金が足りず最終的には10枚の図版で出版することになりました(この時点では、図版に「枠づけ」があったとされています。中井先生よりもずっと前ですね)。
資金難だったので、やっすい印刷屋に頼んだわけですが、その際に原版にはなかった「濃淡」の因子が生じてしまいました。
これに怒ったロールシャッハでしたが、その価値を後々に認めることになります。
紆余曲折を経て出版された「精神診断学」ですが、ヘルマン・ロールシャッハは出版後すぐに盲腸で夭折します。
この「死後に評価される」というところが、ヘルマン・ロールシャッハの芸術家としての一面のようにも感じます。

◎何を見たかではなく「いかに」見たか

ロールシャッハ・テストで重要なのは、「いかに」見たか、です。
解釈において重要な3つのポイントとして、反応領域・反応決定因・反応内容がありますが、その中の反応決定因が主にそれを担います。

◎適用年齢は諸説あり。

言語的反応が可能なら行えるという見解が多い。

◎反応数等

・反応数(R)は20〜45(!)という臨床心理士資格試験過去問データ
・エクスナー法は10に満たないと「もう1回」。
・反応時間・反応拒否は片口法にはあるが、エクスナー法にはない。
・教示:一つだけ反応してすぐ止める場合、鼓舞するような言葉かけを行う。
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小学校~大学までの教育領域で臨床活動をしています。また10年以上、臨床心理士資格試験対策の勉強会に携わってきました。
このブログでは公認心理師および臨床心理士の資格試験に向けた内容をアップしていきます。時々、コラムや読書録なども。

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